はじめに
選挙の当日は何かとやることが多く、短い選挙戦において一番大変で慌ただしい一日となります。
告示日や出陣式とは何か？。
または第1声ってなに？。
ポスター貼りの際に注意すべき点などをまとめます。
告示日
告示日とは、各陣営の候補者が市役所や役場において、正式に立候補の届出を提出し、晴れて選挙戦に挑む日となります。
正式には、地方選挙の選挙事務を統括する選挙管理委員会において、選挙期日の告示を行う日とされています。
告示日にはあらかじめ選挙管理委員会から指定された時間において、市役所や役場に出向き、正式に立候補の届出書類を提出することで、初めて選挙活動を行う事が許される訳です。
例えば、朝の8：30に届出を済ませれば、その時点から選挙カーを仕様した遊説が出来ることとなります。
誰よりも早く遊説したい陣営の場合、選挙カーをあらかじめ市役所に持ち込み、届出が終わったその足で遊説をスタートさせるツワモノ候補者も居ます。
出陣式
出陣式とは、告示日に所轄の選挙管理委員会に立候補の届出を提出した後に、選挙事務所にて関係者や支援者を集める行事の事を言います。
「出陣」ですから、言わば戦。
時代劇を見ていてもその様は想像出来るかと思います。
出陣式の狙いは、これから短い選挙戦を有効に使い戦っていくために、自陣営の士気を高めるという狙いもありますが、今や形式的に行われる事が多くなってきました。
実際にこれをやるかやらないかでは、選挙戦の結果にも大きく左右されると言っても過言ではありません。
冒頭では立候補の届出を提出した後に行うと書きましたが、実際には届出前に行っても問題ありません。
むしろ、担当者が届出のために役所に出向いている間に出陣式をやっておいたほうが届出後にすぐに選挙活動が出来ますので、効率的と言えます。
第1声
第1声は立候補届出の後に選挙カーの拡声器を利用して行う、言わば選挙活動全般における最初の行事です。
選挙活動における最初の行事ですから、立候補届出の後でないと出来ません。
届出を済ませないうちに選挙カーを利用した活動を行うのは 公職選挙法違反 となりますので注意が必要です。
第1声の主な目的は、関係者、支持者を集めてこれから選挙活動に入る旨を宣言するためのものでもある一報、近隣の住民に対して選挙期間中にお騒がせする事に対してのお詫び、または理解を促すためという意味合いも含みます。
第1声の司会進行は一般的にはうぐいすさんが担当される事が多いようですが、場合によっては事務局長などでもいいでしょう。
特に決まりはありませんので、陣営内で決めるとよいです。
第1声を行う場所につては、選挙区内でもっとも人通りの多い駅前などの市街地や大通り、自陣の選挙事務所前などが一般的です。
但し、道路上に選挙カーを停車した状態で行うので、第1声に要する時間においては、所轄の警察署に道路使用許可を事前に申請する必要もあります。
なかには、選挙カー自体が道路使用許可をとっているようなものだから短時間なら使用許可は必要ないとおっしゃる先輩方もおりますが、要らぬ予備知識やアドバイスを充てにしたために警察から注意をされるぐらいなら、最初から盤石の体勢で望んだほうが賢明かも知れません。
道路使用許可は、申請から承認が降りるまで2～3日を要するので、市街地道路上で行う場合は告示日の4日前までには出しておきたいものです。
ポスター貼り
ポスター貼りとは、立候補届出の後に選挙区内のポスター提示版に自陣営候補者のポスターを貼り付ける作業を言います。
ポスター掲示板の設置場所については、選挙管理委員会から事前に設置場所の地図や住所などの資料を頂いているはずですので、ポスター貼り要員を各地区へ振り分けたり、振り分けた地区ごとにポスターを数えてまとめておく必要があります。
ポスター貼りに必要な要員も事前に声がけをして一人でも多く集めておかなければなりません。
1時間、1秒でも早く各地区にポスターを貼ったほうが、より多くの時間有権者に候補者のポスターを見てもらう事ができるので、ミスの無いようにできる限り早く貼り付けを完了したいものです。
まとめ
告示日の長い一日が始まる朝、実はこの朝が選挙期間中のなかで一番慌ただしのです。
今回の記事のように、
出陣式 ⇒ 立候補の届出 ⇒ 第1声 ⇒ 選挙戦スタート ⇒ ポスター貼り
という流れを約1時間のうちにこなさなければなりませんので、後援会と選挙事務所はもう大忙しです。
いずれにしても、告示日は人手が要ります。
出陣式、第1声については、後援会スタッフの人手にプラスして、支援者も集めなければならないのです。
1週間前から綿密な打ち合わせをして、各役割の分担や支援者への声がけ、郵便による第1声のご案内などを出しておきましょう。
それでは。